ユリ(百合)の花は世界中で昔から愛されているお花の1つです。華やかで気品のあるユリは、様々なシーンで利用されていますが、実は花の色や種類によって花言葉が違うのはご存じでしょうか。
ユリの花言葉には少し怖い花言葉を持つものもありますので、プレゼントに贈る際にぜひ参考にしてください!
ユリ(百合)のお花の特徴
ユリ(百合)の名前の由来は、茎が高く、風に吹かれ花が揺れている様子からで、ゆらゆらと動く『揺り』から『ユリ』のように呼び方が変わったと言われています。
また和名の『百合』という漢字は、ユリの球根が重なりあって、剥いた数が100枚ほどになるだろうということが由来だそうです。そのほか、古名は『サイ(佐葦)』といい『古事記』にも記載が見られます。
また、西洋では聖書にたびたび登場して、聖母マリアの象徴(白いユリ:マドンナリリー)として有名です。
ユリはユリ科ユリ属の球根植物で、切花はお花屋さんには必ずと言っていいほどとお店にあります。主な原産地は北半球の温帯域で、ガーデニングなどで利用する場合の開花時期は、5月ごろから8月ごろです。ユリの花は大きくて強い香りが特徴的で、花に見えている部分は全部が花びらではなく、外側の3枚は外花被と呼ばれる『がく』という部分で、その内側の3枚が『花びら』です。
なんと原種は100種以上あり品種は約130品種もあるそうです。日本には15種あり、7種は日本特産種です。園芸品種の種類もとても多くて、交配して作った品種には大きく分けると『オリエンタル系』と『スカシユリ系』の系統があります。秋植えの球根でよく出回るものですね。このほか、ササユリやテッポウユリなど日本に自生している野生種があります。
ユリ(百合)の花言葉【色編】
ユリ(百合)全体の花言葉は、「純潔」「無垢」「威厳」「洗練された美」「高貴な品性」「愛らしさ」「愛の告白」「無邪気」です。
聖母マリアと一緒にユリの花が描かれることが多いため、気品を感じさせる花言葉が多いですね。
ユリには色によっても花言葉がちがいますので、いくつかご紹介させていただきます。
白(ホワイト)のユリ

白(ホワイト)のユリには、「純潔」「威厳」「無垢」「飾らぬ美」「栄華」「誇り」といった花言葉があります。純白のユリその清らかな花言葉のイメージからウェディングに非常に人気で、花嫁のブーケや装飾に大人気です。
美しい花ですが、ユリの花を1本だけを贈るのは死者への手向けの意味もありますので、お渡しする際はお気をつけください。
黄色(イエロー)のユリ

黄色(イエロー)のユリには、「陽気」「甘美」「愉快」「気取らぬ美」と明るい花言葉がありますが、「偽り」「不安」といったネガティブな花言葉もあります。
プレゼントには黄色のユリは明るいイメージで大人気ですが、黄色のユリだけをまとめてプレゼントするのは、注意した方がいいかもしれません。
橙色(オレンジ)のユリ

橙色(オレンジ)のユリには、「華麗」「愉快」「華麗」「軽率」「情熱」「エネルギー」と全体的にオレンジ色の元気いっぱいな花言葉をもっています。
父の日や男性にプレゼントする時に人気のお花です。「軽率」の花言葉もありますが、大部分がポジティブな意味の花言葉なので、プレゼントにはピッタリです!
赤(レッド)のユリ

赤(レッド)のユリには、「優しさ」「願望」「暖かさ」といった花言葉のほかに、「虚栄心」という花言葉もあります。
これはキリスト教のお話で、イエス・キリストが十字架に磔にされたとき、ユリは自分の美しさでキリストを慰められると思って、上を向いて咲いていました。しかし、そんなユリをキリストは悲しそうに見つめて、ユリは自分の驕った考えに気づいて恥ずかしくなって顔を赤らめて下を向いてしまったそうです。
その逸話から、赤いユリには「虚栄心」という花言葉があるようです。
桃(ピンク)のユリ

桃(ピンク)のユリには、「愛情」「尊敬」「上品」「富と繁栄」「優雅」「愛と幸福」と可愛らしい色にピッタリな花言葉と、赤いユリ同様に「虚栄心」といった花言葉があります。赤いユリの逸話と同じ「キリストを慰められると思ったのに、その考えはユリの驕った考えで頬を染めて恥じらって下を向いた」という理由でつけられたそうです。
ただ、赤いユリとは違い、ポジティブな花言葉が多いので、あまり気にせず大切な人にプレゼントしてもいいかと思います!
ユリ(百合)には怖い花言葉がある

ユリ(百合)には怖い花言葉があります。
ユリは様々なお花の色がありますが、黒いユリがあるのをご存じでしょうか。そしてそのクロユリには「復讐」「呪い」「増悪」という怖い花言葉がついています。
由来は戦国時代の武将・佐々成政にまつわるお話です。ある時、側室の小百合が不貞の末に妊娠をしたという噂を信じ、成政は小百合を殺してしまいました。無実を訴え続けた小百合は死ぬ前に『3年後に立山にクロユリが咲いたら、佐々家は滅びるだろう』と呪いをかけたそうです。その後、佐々家は失脚して呪いのとおりになったことから、「復讐」「呪い」「増悪」という花言葉になったそうです。
また、怖い言葉と反対にアイヌ民族の恋が叶うおまじないから、「愛」「恋」という花言葉の意味もあります。
ユリ(百合)には本数ごとにある花言葉はない
ユリ(百合)には本数ごとにある花言葉はありません。
ただ、海外では白いユリ1本(あるいは白いユリの花を1輪)を死者に捧げる習慣がありますので、白いユリを1本だけプレゼントとして贈るのは控えたほうがいいでしょう。また、白いユリだけの複数束ねた花束も「葬儀」を連想させますので、贈る相手は選んだ方が無難です。どうしても白いユリの花束を贈りたい場合は、ラッピングを明るめにするなど工夫してプレゼントしましょう。
ユリ(百合)の花言葉【種類編】
ユリ(百合)には種類によっても花言葉がちがいます。代表的なユリの種類の花言葉についてご紹介しますので、ご参考ください。
マドンナリリー

マドンナリリーが聖母マリアの象徴であることから、「純潔」「汚れない心」「無垢」といった花言葉がつけられました。
ヨーロッパの神話などに登場するユリは、ほとんどマドンナリリーのことだと言われています。
和名では庭白百合と呼ばれていて、高温多湿に弱いため日本ではあまりみかけません。
ヤマユリ

ヤマユリ(山百合)は日本原産で山に自生する種類です。大きな白い花びらに褐色の斑点が散らばるように入り、「ユリの王様」とも呼ばれるほど人気があり、「荘厳」「威厳」「純潔」「飾らぬ美」「飾らない愛」「人生の楽しみ」「高貴な品性」という気品のある花言葉があります。香りも強く、球根部分は食用として食べられます。
オニユリ

漢字にすると鬼百合とかくオニユリは、赤みを帯びたオレンジ色のため、自然界ではとても目立つので鬼の感じが名前につけられたと言われています。オレンジの色のイメージである「華麗」や「愉快」は花言葉としてつけられる理由もわかりますが、「賢者」や「陽気」の由来はわかっていないです。
ササユリ

清らかさもありつつ素朴な姿が印象的なササユリ(笹百合)は、穢れのない気高さを感じさせて、日本で昔から愛されてきました。「上品」「清浄」「希少」という花言葉があり、サユリという別名があり、女性の名前にも用いられています。
ササユリの学名には「日本特産のユリ」という意味の名がつけられていて万葉集や古事記などの文献にも登場します。
最近ではめったに見られないことから、「希少」の花言葉がついたようです。
ヒメユリ

ヒメユリ(姫百合)は小さくても目立つ鮮やかなオレンジ色のお花で、花びら、おしべ、花粉の色が全て同じオレンジ色をしております。
ほかのユリよりは小さい姿ながらも、そのハッキリした色味が「強いから美しい」「誇り」「変わらない愛らしさ」「可憐な愛情」といった花言葉に現れていますね。
カノコユリ

カノコユリ(鹿の子百合)の名前は、鹿の背中にあるまだら模様に似ていることや、着物の『鹿の子絞り』に由来しているそうです。「荘厳」「慈悲深さ」「上品さ」といった花言葉があり、可愛らしい見た目ですが気品を兼ね備えたカノコユリにピッタリですね。
咲く向きは下向きですが花びらが反り返って手毬のように丸くなり、花びらにある斑点は、ピンク色や赤色をしています。
お花屋さんでよく見るユリ(百合)
ユリ(百合)には様々な種類がありますが、お花屋さんで取り扱っているのはごく一部です。お花屋さんで特に多く扱っている代表的なユリの種類をご紹介させていただきます!
オリエンタルリリー

ヤマユリやカノコユリなど、日本原産のユリ(百合)を交配して作られた品種群で、大輪の花と強い芳香が特徴的な種類です。
特に有名な『カサブランカ』という名前のユリは、ユリの王様や女王様とも呼ばれ、「栄華」「祝賀」「雄大な愛」永遠の絆」「高貴」「純粋」「無垢」「威厳」「祝福」「雄大な愛」「甘美」などの花言葉がついており、ウェディングやプレゼントに喜ばれるお花です。
テッポウユリ

テッポウユリ(鉄砲百合)は屋久島から沖縄諸島に自生する品種の一つで、ラッパのような形の花が特徴で、やや花は下向きに咲きます。
代表的な品種は『日の本』で、最近では八重咲の「咲八姫(さくやひめ)」という非常に豪華な花が咲く品種があります。「純潔」 「甘美」 「威厳」「偽れない」といった花言葉があり、香りも少なく色んなシーンで活躍します。
スカシユリ

スカシユリ(透百合)は室町時代から茶花として愛された花の一つです。花びらの根元が細く、隙間から花の中が透けて見えることから「透百合」の名前がつけられたそうです。お花の色が豊富で、またユリの中では珍しく上向きに咲くタイプで、よく花束やアレンジメントによく利用されています。
「注目を浴びる」「親思い」「子としての愛」「飾らぬ美」といった花言葉があり、オレンジが多いですが、ピンクや黄色、最近では暗褐色と様々なカラーがあります。
ユリ(百合)のプレゼントがおすすめのシーンと注意する3つのポイント
ユリ(百合)の魅力は、なんといっても豪華な見た目と強い芳香ではないでしょうか。
ユリは高級な花という印象がありますので、ユリの花を入れるだけでフラワーギフトの印象に高級感が出ます。
具体的にどのようなシーンでプレゼントにおすすめかというと、結婚式やお誕生日祝い、開店や開業祝いにおすすめです。
特に結婚式では花嫁のブーケによく利用され、純白のユリの花言葉と併せておすすめです!
ただ、ユリは一部にネガティブな花言葉もありますので、贈る際には注意が必要です。
プレゼントには注意する3つのポイントを紹介します!
①白いユリだけの花束(アレンジメント)にしない
白いユリは葬儀を連想させることもあります。白いユリだけのアレンジメントや花束はよっぽど白いユリがお好きな方に贈る以外は控えたほうがいいでしょう。
②ペットを飼っている方に贈る場合
ペットの中でも特にネコを飼っている方には、注意が必要です。ネコにとってユリの全てが毒で、花や葉をかじる行為や、ユリの花が挿してある花瓶の水をなめたり、花粉を吸い込んだりしただけで、重大な中毒症状を起こす可能性があります。
③飲食店に贈る場合
香りが非常に強いので、すごく良い香りでも、飲食店ではお料理の邪魔をしてしまう可能性があります。また、ユリは花粉が多く、服についてしまうと落ちにくいため、香りの強くないユリでも飲食店などに贈る際は花粉を取ってから、または切ってから飾ってもらったほうがいいでしょう。
まとめ
ユリ(百合)の花言葉についてご紹介しました!ユリは昔から世界中で愛され、現在でも様々なシーンで花束やアレンジメントに利用されています。
ユリの花言葉の中には怖い意味のものもいくつかありますが、美しいユリにふさわしい素敵な花言葉もありますので、ぜひこの機会に大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

